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2007年11月14日
相談者:まりか(30歳 女性)
2年前に、夫がゲイらしいという確信を得ました。
夫はひたすら否定しました。相手もわかっており(学校の先生) 携帯メールで関係は明らかでしたが、私の胸にしまうことにしました。
あれから、とにかく目の前にいる夫を信じて、変わらず愛して生活してきました。
一年前には妊娠し(不妊治療で人工授精です)子供にめぐまれました。
夫はずっと支えてくれていました。
しかし、夫と友達(同じ人)はいまだに心で通じ合っている様です。
私と子供がいますので、実際に会う機会は少ないのですが、連絡しあい「愛している」という言葉も使っています。
彼は私が知っていると言う事は、わかっていませんし、自分や友達がゲイという事実を相変わらず否定しています。
家庭を守るためなのか、世間体を守るためなのか、嘘か本当かわからないこの事実に疲れてしまい、体調をくずしてしまいました。
ゲイの方にお伺いしたいのですが、配偶者に対する気持ちはどのようなものなのでしょうか?
ゲイの彼、自分の妻、両方愛していることはあるのでしょうか?
それとも、やはり私は子供を作ってくれるためだけの存在、世間体を取り繕うためだけの存在でしょうか。
普段一緒にいるとき、とても優しくて、大切な夫です。
これからさきも、ずっとずっとまりかと一緒に生きていくんだよと言っています。
私は 私の前で見せている姿を信じていきたいのです。
ふだんは明るく前向きに考えられるのですが、ときどきどうしようもなく悲しくつらくなります。
頭が混乱して本当にどうかなりそうです。
すみませんが、御意見をお待ちしています。
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まりかさんへ
このたびはご相談ありがとうございます。
タイ・パタヤー在住の石塚 秀樹(いしづか ひでき)と申します。
ご主人がゲイであるとの確信を持ってから2年間、淋しさだけでなく、ご主人を責めたい気持ちとご主人から愛されたいという気持ちの狭間で苦しんで来られたのですね。その痛みは想像を絶するものだったでしょう。
そして今も襲ってくる言いようのない悲しみ、それに耐えかねてのご相談、お気持ちお察しいたします。
事実、タイの私のところにやってくる女性の相談もまりかさんと同じようなものばかりで、正直驚いています。
まず、ご質問にお答えしましょう。
ゲイといってもいろいろな人間がおります。だからゲイの人は・・・と一概に言えないことを了解ください。
私としては、自分がご主人だったら、という視点から見解を述べさせていただきます。
ゲイであるということはそもそも女性を愛せないからゲイなのです。ゲイの結婚は恋愛から出発した関係であるとは思えません。
確かに長く一緒にいれば、生活のパートナーとしての愛情は生まれます。子どもが生まれれば親としての愛は必ず生じます。
でも、それは男女の愛ではありません。
ご主人にまりかさんの欲する”異性からの愛”があるか、となると大いに疑問が残ります。なぜなら・・・
もし、ご主人があなたを女性として愛しているなら、どうして彼氏さんと付き合いを続けるでしょうか。
あなたはご主人から”女として”愛されたいと願っています。それは家庭生活にどんなに満足しても、子宝に恵まれても、経済的に恵まれても
決して満足することのない”女の部分”が厳存しているからだと思われます。女として愛されたいというのはまったく自然で本能的な欲求です。
ところがいま、あなたの中にある女の部分はとても淋しく、満たされていません。それは狂うほどつらいものです。
現実に接してくれるご主人の態度は優しく、”もしかしたら”と一縷の望みを持たせてしまうほどです。
ですが、それはご主人がいまある形式上の幸せを壊したくないための必死の操作(もしくは努力)とも考えられます。
”これからさきも、ずっとずっとまりかと一緒に生きていくんだよ”の言葉は希望を持たせますが彼氏さんがいるという大事実の前に目の前が真っ暗になります。
そういった精神のアンバランスが続くのは危険です。なぜならいったん心を病んでしまうと回復には膨大な時間がかかるからです。
あなたはもうその危険にうすうす気づいてはずです。だから本能的に自分を守ろうとして相談なさっているわけです。
私ならあなたに「自分の気持ちに正直に生きること」をお勧めします。それはご自身のためだけでなく、お子さんのためでもあります。
心に負荷を持ったまま日常を過ごすことは早急にストップしなければなりません。心と体、両方がダメになります。
夫がゲイであることに気づいた場合の奥さんの対応はたいてい2つに分かれるようです。
受け入れてその後の人生を生きるか、別離の道を行くかです。
もし、あなたがご主人の現実を受け入れて残りの人生を一緒に過ごすのなら、神様は天国にあなたの席を設けるでしょう。
ですがその道は険しく、あなたは精神を病む可能性さえあります。
あなたはいつか決断しなければならないと思います。決断を見送るなら、イライラが頭をもたげてあなたを狂乱の世界に引き込むでしょう。
そうならない前に手術して膿を出したほうがいいと思われます。
勇気を出してご主人に、ご自身のどうしようもない気持ちを打ち明けてはいかがでしょうか?
最後の賭けになっても、あなたには自分の気持ちを他に正しく伝える義務があります。
あなたはご主人や子どもさんを愛する前に、まず自分を愛さねばならないのです。そして自分を守らねばならないのです。
自分の気持ちに嘘をついて生きれば、お子さんを曇った心で育てることになります。そのことに気づいて欲しいと思います。
あくまでも落ち着いた場面で、ご主人に自分の心情を告白するという形でアプローチしてはいかがでしょうか。
くれぐれもご主人を責めるような方法で打ち明け話を切り出さないようにしてください。
最後に、日本という社会は男女が結婚して家庭を築くことが基本、というルールを全員に強制している国です。
それはある意味まっとうに見えますが、これに適用できない人たちにとっては厳罰に処せられたと同じ感覚をもたらします。
あなたは十分傷ついているのかもしれませんが、ご主人は実社会でひっそりと暮らす何万人のゲイと同じく、社会の掟にしたがって、生き延びるために、苦悩の上やむなく結婚に至ったひとりである、という事実を心の隅に覚えておいてください。
だからご主人のためにも、あなたが傷ついていること、不安に思っていること、を正しく伝える必要があるのです。
あなたの幸せを心よりお祈りするものです。
またご相談ください。
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